ブレーキフルードの交換


2012620


ブレーキフルードについて

このページの記述は誤りがある可能性があります。ここに書いてある通りに作業した結果、何らかの問題が発生しても私は責任を負いかねますのでご了承ください。ブレーキ周りの作業を不完全に行うと、場合によっては自分が死亡するばかりか、周囲に居合わせた無関係な他人を殺してしまう可能性がありますのでご注意ください


納車されてから約1年、走行距離が3万キロを超えた上、見た目では劣化具合がよく判らないこともあって交換しました。ブレーキフルードはエンジンオイルと違い通常走行においては劣化具合を感じとるることは出来ず、性能の低下が表面化(フェード)するまで無交換というのは危険だと思われるため、定期的に交換するのが良いのでしょうね。

私はブレーキフルードの劣化はどれだけ吸湿したかだと考えていますので、劣化具合を色のみで判断することはできないと考えています。


用意する工具。プラスドライバー、内径5mmのチューブ、8mmのメガネレンチ、廃液受け、スポイト、ブレーキフルード(100ccあれば十分です)
若干黒ずんで、パッドの磨耗分の液面が低下したブレーキフルード。納車から1年、走行距離は32000キロです。

リザーブタンクのビス2本を外し、蓋を取るとゴム製のダイアフラムがあるので、綺麗に洗って完全に乾燥させておきます。
フルードは塗装面にこぼすと塗装が剥離してしまうので、タンクから垂れてもいいようにウエスなどを巻きつけておくと良いです。
外から見ると黒く見えたフルードも、開けてみると透明度を保ったまま若干黒ずんでいるだけでした。赤いですが、GNの新車充填のフルードはワイン色です。

ここのフルードはスポイト等で吸い取っておくと良いです。ウエスやティッシュペーパーで吸い取っている人もいますが、マスターシリンダーに埃や糸くずが混入すると厄介なのでやめたほうがいいです。
新しいフルードをリザーブタンクから溢れない程度に満たします。
ブレーキキャリパーのブリーザープラグに8mmのメガネレンチを掛けて内径5mmのホースを接続し、もう一端を廃液受けへ入れます。
フロント周り全景。

私は一度ホースを高くしてから廃液受けへ下ろしますが(うっかりプラグを緩めたままレバーを放してしまった時のエアの逆流を軽減)、ストレートに下においたビンなどで受けている方もいるようです。
1.ブレーキレバーを軽く握ったままにする
2.ブリーザープラグを緩める
3.プラグを緩めた途端にレバーが軽くなり、グリップまで着いてしまうが、そのまま保持する
(レバーは絶対に放さない)
4.ブリーザープラグを締める
5.レバーを放す
以降、ホースから新しいフルードが出てくるまで1〜5の作業を繰り返します。フルードが少なくなってくるので、たまに補充しながら作業します。

私が使用したフルードは四輪の補充用なのでしょうが、バイクは液量が少ない上にGNは前輪にしか使用しないため、100ccのこれ一本で十分です。

私の場合はブレーキフルードは吸湿性の高さから一度開封したら残っても捨ててしまうので、安価に少量で入手できて助かります。
液量を調整してダイアフラムが乾燥していることを確認の後、取り付けます。水洗いした場合は少しでも水滴が付着しているとフルードを交換した意味がなくなります。
ダイアフラムと
蓋を元通り取り付けます。

最後に、ブリーザープラグが閉まっているか今一度確認してください。
私は作業終了後、ブレーキ周りを水洗いしています。

塗装の種類によるのかもしれませんが、ブレーキフルードやクラッチフルードは塗装面に付着したままにしておくと本当に塗装が剥離してしまいます。穏やかなイメージのある植物性なのに激しい液体ですね・・・ (;´Д`)ハァハァ
パッドが磨耗した状態でMAXまで入れると、パッド交換時にピストンを戻した時にフルードが溢れてしまうので、交換前の液面と同量入れました。




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