純正部品の入手方法について

(タオバオからのGN125Hパーツの購入方法)

201231




GNのパーツについては大きく分けて2種類あります。GN125Eのパーツがそのまま無加工で流用できるものとハオジュンが製造するようになってから仕様が変更になり、GN125Eのパーツは使用できないものです。

ネット上では、中国製造のGNのパーツについて、「フロントブレーキパット以外はほとんどGN125E用が流用できる」と無責任なことが書かれていたりしますが、これは間違いです。キャブレターとその周辺のパーツや電装関連はほとんど流用できないと思ったほうが良いくらいです。これは大雑把なわたしの感覚ですが、およそ2割程度のパーツは形状の違いや電気的特性の違いにより、間違いなく流用不可能です。また、完全に同じ形状で流用が可能と思われるパーツもほとんどの場合、部品番号が大きく変更されており、パーツナンバーからは流用可能かどうかは判別不可能な場合も多いです(買ってみなければ判らない)。よって、間違いなく流用可能であると判明している部品以外はハオジュンの純正部品を入手するのが最も確実です。

GN125Hが、正規輸入代理店の存在する輸入車ならば、(ヤナセが輸入するメルセデスのような)代理店が全ての部品を国内に保有している場合がほとんどですが、今現在は数社の輸入業者がハオジュンとの特別な契約は無しに独自に並行輸入しているようで、部品の国内在庫を持っている輸入業者は恐らく無いと思われます。

今現在の段階では、部品を入手するとしたら、以下の2つのルートに限定されると思います。
  1. GNを購入した販売店へ輸入商社経由でのパーツの輸入をお願いする
  2. 自分でTAOBAOなどのショッピングモールに出品されているパーツを代行業者を通じて購入する
です。

1 は場合によっては1ヶ月以上の期間がかかる上、恐らく中国国内での販売価格では購入できません。業者が中国国内より商品を輸入する場合は、その数量や金額にかかわらずに関税が課せられますし、国内の同等部品と同程度の価格かそれよりやや高くなる程度のマージンを乗せると思われます。また、その都度コストの高い航空便で輸送するのではなく、自社の船便に車体を輸入するついでに積載すると思われ、時間がかかることが予想されます。

2 の場合は中国人と直接取引する手段に乏しいので、代行業者に依頼するのが手っ取り早いです。タオバオの出品ページを見ていると判りますが、金銭のやり取りを銀行振り込みに限定している業者が多く、クレジットカードでの決済が可能と思われる出品者が全く見当たりません。また、個人で輸入した場合は、自己使用に限り、商品と送料の合計が日本円換算で1万円以下の場合は関税もかかりませんから、非常に安価に部品を輸入することができます。例を挙げると、スロットルワイヤー8元(120円)、エアエレメント12元(180円)、フロントブレーキパット22元(330円)など。これら全て、安心して使用できる一定の品質を満たした純正部品の価格です。おおまかに、国内価格の8分の1から10分の1程度の価格といえます。

基本的に、中国からの発送はEMSになり、私の住んでいる大阪市の自宅へは、通関も含めて上海で発送されてから約48時間で到着しました(過去に禁制品の輸入を試みた前歴のある人は、以後の通関時に問答無用で開封検査になるので時間がかかると聞いたことがあるのですが、本当なんでしょうか)。代行業者とのやり取りや送金による時間もかかりますが、GNに乗る方なら部品の個人輸入は様々なメリットが大きいです。以下に最近輸入した時の例を記載しておきます。

2月15日 欲しい商品の購入代行依頼を出す
2月16日 返信があり、商品代金と代行手数料が通知されてくる
2月17日 商品代金と代行手数料を代行業者の指定口座へ振り込む
2月24日 中国国内分の送料と上海から自分の自宅までのEMSの送料の請求が通知される
2月24日 その日のうちに送料を業者の口座に振り込む
2月27日 上海の代行業者の元から荷物が発送される
2月29日 夜に自宅に荷物が到着


注文から到着まで2週間ほどかかりますので、必要になりそうな部品はある程度ストックしておくのがいいと思います。



「押収された大麻樹脂5キロ」みたいな怪しげな包装で届きました。



オイルフィルター2個新車装着品と同製品。品質は良い。ちゃんと個別にビニール包装されている。私は1万キロ以上使用しますから、次回購入するのは走行距離5万キロを超えてからです。
インテークインレットとかインシュレーターとも呼ばれる、エンジンとキャブを繋いでる部品です。ゴムが劣化して、ここから2次エアを吸い込むようになるとダイアフラムの穴あき同様大変ややこしい。これは劣化による不具合に備えて購入した。キャブレターの形状が変更されているため、GN125E用は使用できません。GN125H専用パーツのうちのひとつ。
ブレーキレバー転倒などのアクシデントで折ってしまった場合に備えて。
キャブレターダイアフラムこれもゴム劣化による加速不良に備えて。これに穴が開くと、どんな小さな穿孔でも加速不良というか、最高速度の低下を引き起こします。(一定のスピード以上が出なくなる。最高速度50キロとか)

キャブ変更により、国産時代の部品は使用できない。VanVan200のダイアフラムが使用できるとの情報もあるが、適合確実な純正を用意した。
燃料フィルター国産時代のGNは燃料フィルターは無かった。交換したい場合はどうしても輸入する必要がある。値段は日本円で45円位です
左スイッチボックス
(クラッチレバー一体)
レバーだけあればよかったのだが、レバーホルダーがスイッチと一体のダイキャスト製で、倒すとこの部分も割れそうだったためセットで。これは35元、日本円で500円ちょっとですが、作りはいいです。国産部品だったら一体部品価格はいくらになるのやら。気軽に予備を注文できない価格なのは確かでしょうね。
エアエレメント2個灯油やホワイトガソリンで洗ってから柔らかいエンジンオイルを塗布してモミモミ・・・というのがメンテナンスのようですが、スポンジの奥に入り込んだ砂粒が洗ったところで出てくるとは思えません。これ国産部品だと確か1600円以上するはずなんですが、ハオジュン製は180円ですので、気軽に全交換できます。品質は良く、フィルターオイルも塗布してあります。プニプニと揉み心地も上々です。 (;´Д`)
ハブダンパー2個
(うち1個は互換品)
一個純正の半額の互換品を購入してみました。ゴムの質が硬く、形成精度も悪いです。近いうちに使ってみます。互換品のほうは物凄い薬品臭で、傍に置いておくと眩暈がするのでジップロックに入れました。日本においてはサードパーティーが品質面で劣るどころか、純正部品のOEM供給をしていたりしますが、中国はあからさまに粗悪ですね。GNの部品買うならハオジュン純正に限ります。
フロントブレーキパットベスラ製を購入すると3千なんぼのフロントのパットですが、ハオジュン純正はなんと300円というびっくり価格。(本来330円ですが、特売中でした)私にとってマツシマのバルブ同様、ベスラのパットを購入している人はブルジョアとしか思えません。世の中には300円も3000円も似たような感覚で使える人も居るんだろうな。いいな。
リアブレーキシュー価格は確か300円以下。重そうだからどうしようか迷ったのですが、たいした重量じゃなかったです。私はエンジンブレーキを多用するせいか、パットやライニング、フロントタイヤがぜんぜん減りません。この部品はEN125やGZ125HSと共通の部品です。このブレーキシューは、スズキから純正部品を購入すると2000円弱だったはず。スプリングも2本付属してました。
フロントフォーク
オイルシール
これはGN125Eのパーツが流用できそうですが、微妙に部品番号が違うので注文しました。私の所有するGNは、現在23000キロを超えましたが、たまにストロークする部分にシリコンスプレーを吹いているせいか、フォークオイルの漏れや滲みはありません。シール破損の時にすぐに交換できるようにストックとして。
スロットルケーブルクラッチケーブルよりも需要が少ないのか、扱いが少なかったパーツ。あまり力のかからないワイヤーなので、たまに注油していれば廃車までもつ人が多いのかもしれない。
ドレンボルトとガスケット荷物の中に見当たらないので入れ忘れかと思ったら、ブレーキシューの箱に捻じ込んであった。スズキのガスケットは、一度潰すとなぜか外れません(エンジン側への貼り付き防止?)。何故もう少しワッシャーを大きくしないのでしょうか。鈴木というメーカーは、このような不思議設計を山ほどやります。ガスケットを換えたい人は、オイル交換のたびにボルトも必要になります。交換不要とも聞いたことがあるが、実際のところはだうなんだろうか。


今回の費用は、商品代金3380円、代行手数料500円、中国国内送料+EMS送料3196円、振り込み手数料210円x2回、合計7510円でした。日本国内でパーツを買った場合、ベスラのパットとエアエレメント2個、スロットルケーブル1本で終了ですね。ただ、タオバオは少々気をつけなければいけないところもありますので、後日加筆します。



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